The CHRO_s guide to unleashing agility bottom line benefits

私は楽観的に 考えています

今この時代に就く仕事として、HR リーダーより良い仕事はないと 感じています。

だからといって、心配事がないわけではありません。心配なことは たくさんあります。マクロレベルでは、私たちが新しい仕事の環境 にどう適応するのかということ、そして今日の不安定な経済状況が 及ぼす影響を心配しています。HR リーダーは注目されています。

私たちが直面している最大の課題は、企業文化を形作ることです。 私にとって、それはリーダーシップから始まります。会社の存在意 義、CEO のビジョン、HR の価値観に企業文化を一致させる必要が あります。そうすることで、すべてのメカニズムとプロセス、つま り採用、育成、計画、業績管理、昇格、報酬などの方法が基盤に組 み込まれた環境を整えることが可能になります。HR のすべての機 能に、多様性、公平性、一体感を織り込む必要があります。従業員 の声、データ、分析結果に耳を傾け、そのプロセスが HR の価値観 を支えるものとなるように、人間中心の方法で継続的に繰り返して いくことが求められます。さらには、その行動が HR の価値観と文 化を実現するためには、説明責任と評価制度も必要になります。

私は、テクノロジーが HR 部門に十分に浸透していないと強く感じ ています。HR の業務処理の多くは自動化することが可能です。HR チームを縮小するべきだと言っているわけではありません。その機 能を、業務処理が発生する下層部から、最も戦略的な業務が発生す る可能性のある上層部へと移動させるべきと考えています。5 年後 の会社について考えたとき、私たちは皆、ビジネスを推進する強力 な人材戦略を必要としているはずです。そのためには、人材プロファ イルはどうか、将来性のあるスキルは何か、どの大学から採用する のか、どの会社を買収するのかなど、さまざまなことを検討する必 要があります。人材戦略に時間を割くことが重要です。なぜなら、 人材戦略こそが、この部門が進むべき方向だと信じているからです。 そして、私たちがインサイト主導の意思決定に基づいてテクノロ ジーと部門間連携を取り入れて初めて、それが可能になります。